受け継いでいく味と思い出の賞状

2022.07.08

コロナも増えたり減ったり…まだまだ我慢、制限が続く日々ですね。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

どうも七代目でございます。

 

本日は、お店に関する昔の賞状が2枚出てきたのでそのお話を。

 

1枚目はこちら

大正六年に4代目店主 冨士利三郎が

 

「松露糖」に対して頂いた 帝国銘産金賞 競進会金賞 の賞状。

 

6代目の父に「松露糖」とはなんぞやと聞いたところ、5代目一郎の時代までは作っていたという富士の山菓舗の商品で、

 

串に刺した求肥を、鍋で炊いた砂糖につけて、1.5センチほどの球体になるまで乾かしては浸しを繰り返して成型していく、

 

その後熱した銅板の鍋に松葉を入れて煎っていき、松葉エキスが付着した鍋に球体に仕上げた松露を合わせ、

 

松葉から出たオイルを纏わせて出来上がるお菓子だったとのこと。

 

非常に手間のかかるもので現在は作っていないのですが、この賞状を見つけて、今後機会があれば記念に復活させてみようかなと感じさせてくれました。

 

 

続いては、

昭和29年に5代目 原田一郎が

 

「富士せんべい」に対して頂いた 第13回全国菓子大博覧会 特等賞 の賞状。

 

今から約67年も前に祖父が作ったおせんべいが菓子博で表彰されていたことに感動と誇りを覚えました。

 

こうして、目に見える形で歴史や時を感じると、長い間皆様に愛されてきたおせんべいなんだなぁと改めて思います。

 

時代が変わっても、これからも守り続けていこうと思わせてくれる賞状でした。

 

 

 

やっぱり褒められたり、表彰されたら誰だって嬉しいですよね。

 

おじいちゃんもひいじいちゃんも、やったー!やったー!と喜んでたのかな?と、にやにや想像して家族としての思い出にも浸れる思い出の品でした。

 

皆さんもおうちの中で賞状や思い出の品を見つけてわいわい想いを馳せてみてはいかがでしょうか?

 

その団らんの片隅に富士の山菓舗のおせんべいがあるととても嬉しく思います。